輸送・設置・撤去が可能な可搬式の置き基礎風力発電機の改良版実証機を設置
株式会社チャレナジー(本社:東京都墨田区、代表取締役:清水敦史、以下 当社)は、東京都が実施する東京ベイeSGプロジェクト「先行プロジェクト」(注1)の一環として、令和5年度に設置した輸送・設置・撤去が可能な可搬式の置き基礎風力発電機の改良版実証機2基を海の森水上競技場に新たに設置しました。
注1)自然と便利が融合した持続可能な都市の実現に向け、中央防波堤を実証フィールドとして活用し、最先端テクノロジーの社会実装に取り組むプロジェクト
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東京都政策企画局HP
https://www.tokyobayesg.metro.tokyo.lg.jp/priorityprojects
■開発背景
チャレナジーでは、令和5年度に輸送・設置・撤去が可能な可搬式の「置き基礎」を用いた小型風力発電機の実証を開始し、既存のコンクリート基礎や杭基礎と比較して、短い工期で設置できることを実証しました。また、自重による傾きや表面劣化(腐食)の問題がないこと、さらに風車の回転数を制御することで、強風時におけるカットアウトによる稼働停止の頻度を減らし、効果的に発電できることも確認しました。
令和6年度の取り組みでは、令和5年度の実証機を改良し、基礎のウエイトの素材を鋼鉄製からコンクリート製に変更するとともに、支柱形状を改良した実証機を設置しました。これにより、コストの削減とさらなる施工性の向上を目指します。また、コンクリート製のウエイトの配置と支柱の形状について2パターンを試し、将来の社会実装に向けた参考データを取得します。さらに、実証機に衛星通信機能を組み合わせ、災害時における有効活用を想定した検証も行います。
■仕様
【実証機#1】
構造物について
・サイズ:3.5m(縦) x 3.5m(横) x 5m(高さ)
・支柱形状 角柱+バッテリー、コントローラーは支柱内に設置
・質量:約5t
定格出力について
・風力発電 100W
・太陽光発電 200W
【実証機#2】
構造物について
・サイズ:3.5m(縦) x 3.5m(横) x 5m(高さ)
・支柱形状 丸柱+バッテリー、コントローラーは外付け制御盤に設置
・質量:約6t
定格出力について
・風力発電 250W (実証中)
・太陽光発電 200W
■株式会社チャレナジー 会社概要
2011年の福島の原発事故をきっかけに日本のエネルギー問題に着目し、世界的にも気象環境の厳しい日本に適した風力発電を普及させるべく、次世代風力発電機の開発を行っています。チャレナジーは”風力発電にイノベーションを起こし、全人類に安心安全なエネルギーを供給する”をミッションに掲げ、事業に取り組んでいます。
https://challenergy.com