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2024.08.29

チャレナジー、金沢市に災害時の通信インフラ維持にむけた「次世代マイクロ風車」を設置

2024年8月29日

株式会社チャレナジー(本社:東京都墨田区、代表取締役:清水敦史、以下 当社)は、アストモスエネルギー株式会社(本社:東京都千代田区 社長:山中 光、以下 アストモス)のLPガス受け入れ二次基地である金沢ターミナル(所在:石川県金沢市大野町4-ソ6)に寒冷地用マイクロ風車「Type A」を設置し、北陸臨海部域での実証を開始いたしました。本プロジェクトは、災害時の通信インフラ維持をひとつの目的としており、スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下 スカパーJSAT)の衛星通信ExBirdの供与を受け、次世代マイクロ風力発電機Type Aで衛星通信の稼働実証などを行い、災害時の通信ネットワークの継続的な運用を目指します。 

【アストモスエネルギー金沢ターミナルに設置された次世代マイクロ風力発電機】 

背景 

2024年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県を中心に甚大な被害をもたらし、通信インフラにも深刻な影響を与えました。通信各社は、災害対策の一環として可搬型基地局や移動電源車の配備、基地局バッテリーの長時間化などの対策を行っておりましたが、道路の寸断など想定を超える事態もあり、各社による応急復旧は2週間超を要しました。そこで、チャレナジーは、より強靭で自立分散的な通信インフラとそのためのエネルギーの必要性を感じ、本プロジェクトを3社共同で実施する運びとなりました。 

■本プロジェクトの目的 

今回設置する寒冷地用マイクロ風車「Type A」は、2.4kWhの蓄電池を備えており、発災直後から電力復旧までの2週間の通信インフラ維持を目標にしております。当該実証においては衛星通信用アンテナの連続稼働100時間、スマホ充電100台分、ポータブル電源を活用した避難所での電力利用などライフラインを支えることを視野に入れております。 

また、実証を行う金沢ターミナルでの立地を活かし、寒冷地、臨海部による塩害影響、日本海側特有の気象条件下での発電能力・耐久性の確認を行い、今後の風力発電需要の増加に対応するための実証試験を実施します。アストモスの取り扱うLPガスは災害に強い分散型エネルギーとして広く知られておりますが、次世代マイクロ風力発電機による独立電源や衛星通信等とLPガス発電機を組み合わせることにより、風力発電では足りない電力を補うことで、より災害に強いエネルギー供給体制の構築を目指して参ります。 

寒冷地用マイクロ風車「Type A」の金沢ターミナルへの設置完了に際して、2024年9月4日(水)に同金沢ターミナルで設置完了式典を開催いたします。 

寒冷地用マイクロ風車「Type A」について 

「Type A」は寒冷地や豪雪地帯での使用に特化した耐久性の高いマイクロ風力発電機です。本風車は、積雪や凍結に強く、アイススロー(風車に付着した氷が回転により周囲に飛び散る事象)を起こしにくい設計が特徴となっております。垂直軸型サボニウス方式を採用しており、風向きに依存せず安定した発電が可能です。これにより、風向の変化が頻繁な寒冷地でも効率的な発電を実現しています。 

本風車は、40m/sの強風にも耐えられる構造を持ち、-10℃までの低温環境下で稼働可能です(-30℃対応の仕様も開発中)。さらに、寒冷地のインフラ設備用に開発された特殊塗料を風車本体に採用し、極寒環境にも対応できるよう設計されています。運用期間は10年を想定しています。 

騒音レベルは風速5m/s時に家庭用クーラーの駆動音(49dB)と同レベルに抑えられており、周辺環境への影響を最小限に抑えています。発電性能については、定格出力100W(風速11m/s時)、最大出力250W(風速14.5m/s時)を誇り、3m/sから14.5m/sの風速範囲で発電が可能です。 

Type Aは、2023年1月から開始した青森県六ヶ所村での実証実験を通じて、厳しい寒冷地環境下でも安定稼働することが確認されています。 

■製品サイト:  

マイクロ風車の寒冷地実証現場の全景 

■株式会社チャレナジー 会社概要 

2011年の福島の原発事故をきっかけに日本のエネルギー問題に着目し、世界的にも気象環境の厳しい日本に適した風力発電を普及させるべく、次世代の風力発電機の開発を行っています。チャレナジーは”風力発電にイノベーションを起こし、全人類に安心安全なエネルギーを供給する”をミッションに掲げ、事業に取り組んでいます。 

https://challenergy.com 

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