令和4年台風11号で石垣、フィリピン共に発電
2022年09月12日
災害時の電力確保に寄与
株式会社チャレナジー(本社:東京都墨田区、代表取締役:清水敦史、以下 当社)は、8月28日に発生した台風11号において、フィリピン共和国バタネス州及び沖縄県石垣市に設置した垂直軸型マグナス式風力発電機(以下「マグナス風車」)が共に発電したことをお知らせします。各自治体の要請に応じて、被災地における通信設備や携帯電話の充電等への電力供給が迅速にできるよう電力を確保してまいります。
■台風通過時の気象状況
令和4年8月28日に発生した台風11号(国際名:ヒンナムノー)は、急速に発達し、8月30日には「スーパータイフーン」となり、台風の勢力を表す分類では最大のカテゴリー5(※)を記録しました。
9月2日にはフィリピン共和国の東に接近し、当社のマグナス風車が設置しているフィリピン共和国バタネス州は強風域となり、風車に併設した風速計が記録した最大瞬間風速は26.4m/sでした。また、9月3日には、大型で強い勢力をたもったまま沖縄県石垣市を直撃し、風車に併設した風速計が記録した最大瞬間風速は28.7m/sでした。
※台風を表す階級のひとつでカテゴリー1から5までの5段階に分けられます。カテゴリー5は風速の基準が70m/秒以上です。
■台風時の発電状況
フィリピン共和国バタネス州及び沖縄県石垣市に設置しているそれぞれのマグナス風車はともに正常に稼働を続け、台風時における発電を達成しました。
フィリピン共和国バタネス州における稼働の様子(バタネス州政府facebookページ)
https://fb.watch/fBjKIA2WXN/
■被災地への対応
フィリピン共和国バタネス州に設置したマグナス風車が発電した電力は通常、灯台や衛星通信等に一部給電されております。現在、台風に伴う燃料不足により計画停電が行われており、今後バタネス州政府の要請に応じて、携帯の充電等の電力供給に協力する方針です。
また、石垣市において、当社は石垣市と2020年1月に「災害時における通信施設及び情報発信等の相互応援に関する協定」の締結を発表しており、災害時に通信障害が発生した際に、石垣市からの要請に基づき電力供給等をいたします。
■チャレナジー 代表取締役CEO 清水コメント
この度の度重なる台風により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。合わせて、被災地の1日も早い復興をお祈り申し上げます。
台風11号において、マグナス風車が設置されている2か所での発電を達成いたしました。島嶼部は、台風などの災害にあうと、ディーゼル発電の燃料供給が途絶え、発電できなくなるリスクがあります。当社のマグナス風車が現地で電力を供給することで、1日も早い復旧に貢献できるよう、尽力してまいります。
■株式会社チャレナジー 会社概要
福島の原発事故をきっかけに日本のエネルギー問題に着目し、世界的にも気象環境の厳しい日本において風力発電を普及させるべく、風向風速の変化に強い垂直軸型マグナス式風力発電機の開発を行っています。 ”風力発電にイノベーションを起こし、全人類に安心安全なエネルギーを供給する”
https://challenergy.com