チャレナジー、アストモスエネルギーとの事業連携を開始
2022年05月10日
台風もエネルギーに変える「垂直軸型マグナス式風力発電機(以下 マグナス風車)」を開発する株式会社チャレナジー(本社:東京都墨田区、代表取締役:清水敦史、以下 当社)は、アストモスエネルギー株式会社(本社:東京都千代田区 社長:小笠原 剛、以下アストモスエネルギー社)と資本業務提携を締結したことをお知らせします。
■本提携の目的
チャレナジーは、世界最大規模のLPG専業会社であるアストモスエネルギー社との事業連携を強化してまいります。両社は戦略パートナーとして国内の再生可能エネルギー事業を推進することで、環境負荷の少ない事業形態を模索していきます。
■主な連携内容
(1)海上輸送のCO2削減を目的としたマグナス風車の活用
外航船で利用される電気エネルギーの多くは、船内のディーゼル発電機により発電されております。「強風」「全方向の風に対応」「密な間隔で設置可能」というマグナス風車の特徴を活かし、船上での発電を可能にすれば、海上輸送のCO2削減が見込めます。
(2)家庭業務用風力発電システムなどの販売強化
アストモスエネルギー社が有する国内ネットワークを活かし、マグナス風車の販売を促進してまいります。災害時の非常用電源としての普及や、自治体との共創・脱炭素技術組合せによる地方創生エコシティーなどを視野に展開します。
(3)海外パートナーと連携した島嶼部への展開
マグナス風車は、乱流や台風のような強風下でも発電を継続できます。また、メンテナンスが容易であり、バードストライクが発生しづらく、騒音も少ない特徴を持っております。これらの特徴を活かし、アストモスエネルギー社の海外パートナー企業協業による島嶼部への更なる展開も検討して参ります。
■アストモスエネルギー株式会社 常務取締役 国際事業本部長 荒木 徹様
弊社は環境に優しいLPG専業会社として社会の脱炭素化に向けた様々な取り組みを行っております。株式会社チャレナジー様との協業を通して同社の画期的な風力発電システムを国内外に発信させて頂き、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えております。
■垂直軸型マグナス式風力発電機について
垂直軸型マグナス式風力発電機は、マグナス力と垂直軸を組み合わせた、プロペラのない次世代型風力発電機です。プロペラによる揚力ではなく、円筒の回転で発生するマグナス力を利用することで、制御できる風速域が広いのが特徴です。
【特徴1】「マグナス力」の利用により発電できる風速域が広く、強風や台風時においても発電可能
回転する円筒翼を用いて、気流中で円筒翼を自転させたときに生じる「マグナス力」を利用して発電いたします。
マグナス力の大きさは、円筒翼の自転数によりリアルタイムに調整できるため、風速に応じて円筒翼の自転数を制御することで風車全体の回転数を制御し、強風による暴走を起こりにくくします。そのため従来のプロペラ風車の多くが最大風速25m/秒で発電停止するのに対し、マグナス風車は最大風速(10 分平均)40m/秒、風車が耐え得る最大風速は70m/秒(3秒平均)に設計されており、プロペラ風車では対応できない環境下で稼働できます。
【特徴2】垂直軸型により風向に依存せず発電可能
垂直軸型により風向に依存せず発電できるので、プロペラ風車のように風向きに合わせる必要がなく、激しく風向が変化しても一定の稼働率を維持できます。風速や風向が頻繁に変化する環境においても設備利用率を30%以上まで高めることが可能です。
■アストモスエネルギー株式会社 会社概要
アストモスエネルギーは、本邦のLPG元売りであり、約600万トン/年のLPG取扱量(国内輸入、国際トレーディングの合計)は世界の海上貿易量の約6%を占め、これはLPG専業会社としては世界最大規模となります。昨年8月には日本で初となるカーボンニュートラルLPGを輸入、さらにLPG燃料船を船団に取り入れており、CO2削減に取り組んでいます。
http://www.astomos.jp/
■株式会社チャレナジー 会社概要
福島の原発事故をきっかけに日本のエネルギー問題に着目し、世界的にも気象環境の厳しい日本において風力発電を普及させるべく、風向風速の変化に強い垂直軸型マグナス式風力発電機の開発を行っています。 ”風力発電にイノベーションを起こし、全人類に安心安全なエネルギーを供給する”
https://challenergy.com