よくある質問

技術

Q. マグナス力とはなんですか?
回転する円柱または球が一様流中(風や水の流れの中)に置かれたときに、その流れの方向に対して垂直の方向に力が働くことを「マグナス効果」といい、こうして生み出される力(揚力)がマグナス力(下図)です。この自然現象は1852年にドイツの科学者マグヌス氏によって認識されたもので、野球のカーブボールやゴルフのスライスといった現象も同じ原理によるものです。
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Q. なぜ、一般的なプロペラ式風車とは異なるかたちなのですか?
一般のプロペラ式風車は、「水平軸型×プロペラ式」の方式ですが、水平軸では風向変化に対応しづらく、またプロペラ式では強風による暴走リスクがあります。水平軸型プロペラ式の風車は、風向・風速がともに安定しているときに高い効率で発電ができるのですが、風速・風向の急激な変化には対応しづらい構造となっています。日本を含めた島国は風向が安定せず、また強風の最たる例である台風も襲来します。この様な環境下において垂直軸型マグナス風車は安定的な稼働を実現し、より高い設備稼働率を発揮することが出来ます。
Q. 垂直軸型マグナス式の特徴を教えてください。
「垂直軸×マグナス式」の方式は、垂直軸のため全方向の風に対応でき、またマグナス式にすることで円筒翼の回転制御により風速に応じて風車の回転数を一定に保つことが出来ます。風車の回転数を制御することで、突然の強風でも暴走せずに安定的な発電を可能とします。日本の風環境は風向・風速の変化が激しく、また台風の様な強風に毎年晒される風車にとっては非常に過酷な環境です。その中で、垂直軸型マグナス風車は安定的に発電ができ、風車の稼働率を飛躍的に向上させることが期待出来ます。また、プロペラの代わりに円筒形状の翼を用いることで製造コストを大幅に低減することが出来る為、再生可能エネルギーによる安価な電力を供給することが可能です。
Q. 発電効率や発電可能な風速域について教えてください。
垂直軸型マグナス風車は円筒翼を電動モータで駆動させているので、電力の自己消費が発生します。発電した電力よりモータの消費電力を差し引いたものが正味発電量となる為、既存の風力発電機と比べると発電効率は劣ります。一方で、マグナス風車は風速4m/秒から発電を開始し、最大風速40m/秒まで発電を継続することが出来ます。これは、既存の風力発電が風速25m/秒程度までしか発電できないのと比べると、発電可能な風速域が大幅に広がります。これにより稼働時間が長くなり、発電機の設備稼働率が向上しますので、既存風車に発電効率で劣る分を総発電量で上回る、というのが最大の特徴です。
現在、2018年8月より開始した沖縄県石垣市での実証実験にて発電効率・設備稼働率のデータを取得しております。
Q. 「台風発電」とは、台風のときだけ発電するということですか?
「風速」と「風向」の変化が激しい最たる例である台風の様な環境下"でも"安定して発電できることを実証する為に、弊社では「台風発電」の実証試験を行なっております。低風速域でも発電を行いつつ、台風が来襲したときにも安定して、壊れずに電力を供給し続けることが出来るのが最大の特徴です。

製品

Q. 発電容量や大きさ、今後の開発予定を教えて下さい。
現在、沖縄県石垣市にて実証しております型は発電容量10kW機となります。大きさは、高さ19m、幅が7mです。敷地面積が約100㎡となっています。
実証実験を継続し、2020年中に10kWの量産機を市場投入する予定としております。
更なる大型機、洋上化の為の浮体式設備の開発も始めており、2025年には出力100kW級の中型機を量産化します。今後の開発状況については逐次ウェブサイトにてアップデート致します。
Q. 製品販売の時期を教えてください。
10kW機は2020年より販売開始を予定しております。製品スペックや価格については問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。
Q. 試作機の実物を見学することはできますか?
沖縄県南城市に設置している1kW試験機、石垣市の10kW試験機ともに私有地内に設置しておりますので、一般には公開しておりません。

採用

Q. 新卒採用や中途採用を行っていますか。
チャレナジーが取り組むのは、風力発電機という高度な機械で、世界のエネルギー事業にイノベーションをもたらす事業だと考えています。そのため、多くの人々の技術や知恵を必要としており、随時、ともに働いてくれる仲間を募集しています。
ただし、採用にあたっては業務としての経験を必要とするため、現在新卒採用の予定はありません。
募集の詳細はこちらをご覧ください。 → https://challenergy.com/recruit/
Q. 募集している職種を教えてください。
現在募集している職種は、こちらの採用情報をご参照ください。 → https://challenergy.com/recruit/

取材

Q. 取材の受け入れは行っていますか?
取材は随時受け入れています。ご関心のある方は、問い合わせフォームより、広報担当までご連絡ください。
ただし、開発状況などにより、受け入れをご遠慮させていただく場合があることをあらかじめご了承ください。

その他

Q. 固定価格買取制度(FIT)には対応していますか?
チャレナジーの風力発電機は固定価格買取制度(FIT)の対象ではありません。また、今後の対応についても未定です。
「よくある質問」に該当する問い合わせの項目がないとき
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