日本やフィリピンを毎年のように訪れる台風。
災害としての印象が強くありますが、これを「エネルギー」として考えてみたことはありますか?
大型の台風一つのエネルギーは、日本の総発電量の約50年分に相当するという国土交通省の試算があります(※)。
※出所:国土交通省中部整備局「天変地異のエネルギー(試算値)」
この莫大なエネルギーをも電力に変える風力発電機の実用化こそが、私たちのチャレンジです。
風力発電機といえば、プロペラを用いたものが一般的ですが、実はそうしたタイプの風力発電機は、
強風により暴走し事故・故障をまねくリスクがあるため、強風時に止める必要があります。
私たちが世界で初めて実用化を目指す「垂直軸型マグナス風力発電機」は、プロペラではなく、
円筒を気流中で自転させたときに発生する「マグナス力」により動作する次世代風力発電機です。
プロペラ式と比べ、安全性の向上、低コスト化、静音化が期待できることに加え、
理論上は台風のような強風時にも発電することが可能です。
❝ 風力発電にイノベーションを起こし、 全人類に安心安全な電気を供給する ❞
2011年3月11日に起きた東日本大震災とそれに伴う原発事故。
大手電機メーカで研究開発に従事していた当時にその事実を目の当たりにし、エンジニアとして、エネルギーシフトに革命をもたらす事業を興すことを決意しました。
脱原発を模索し次の世代に持続可能な社会への道筋を示すことは、私たちの世代の責務です。一方で、世界に目を向けると、新興国を中心に約13億の人々が、まだ電気のない生活をしています。
この2つの課題を原発に頼らずに解決するには、エネルギーシフトを可能にするイノベーティブな風力発電機の開発が鍵となると考えています。
既存の風力発電機でも、「台風でも壊れない」ものはありますが、私たちが開発する「垂直軸型マグナス風力発電機」のように、「台風でも発電できる」可能性を秘めた技術は他にありません。
今回の実証実験を成功させ、国内の離島をはじめとする地域に安心・安全な電気を供給していくとともに、毎年のように台風が訪れるフィリピンなど新興国の無電化地域を電化していくことを目指しています。
順不同、敬称略
私たちはこれまでに、垂直軸型マグナス風力発電機の試作機を開発し、実験を繰り返してきました。
しかし、屋内の実験では台風のような気象を再現することは難しいため、屋外でフィールドテストを行い、
本物の台風で実験する必要があります。
台風のような強風下でも壊れず、発電し続けることができれば、夢の台風発電の実現に一歩近づくことができます。
そこで私たちは、2016年夏、沖縄県南城市にフィールドテスト機を建設し、世界初の台風発電の実証実験にチャレンジします。
すでにテストフィールドは決定していますが、設置するテスト機の設計・製造・組立、現地の基礎工事などの準備費用を含め、
約1500万円の費用が必要なため、今回のクラウドファンディングでいただいた資金をその一部に充てさせていただきます。
※目標金額に達しない場合でも、台風発電の実証実験は実施します。
クラウドファンディングのページはこちら → https://www.makuake.com/project/challenergy/
本ウェブサイトに関するお問合せ先:[email protected]
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